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これからのポケモンは「派遣社員」!? 剣盾の“互換切り”に見るポケモンの未来

おはようございます、ぶるチャーずです。

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ポケモン完全新作「ポケットモンスター ソード・シールド」にて、事実上の互換切りが発表されました。

このニュースは世界中に衝撃を与え、ネット上ではさまざまな意見が飛び交うことに。

その一方で、むしろ期待が高まった一面もあります。

というわけで、今回の「互換切り」から、ポケモンが今後どうなっていくのか考えてみました。



まずは発表内容を整理

2019年6月12日。
互換切りが発表されたのは、年に一度のゲームの祭典、E3でのことでした。

今回の「互換切り」が世界を驚かせた理由を3つのポイントにまとめたので紹介します。

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第6世代「ポケモンORAS」でも互換切りと呼ばれる出来事がありました。


が、それは対戦の出場資格を持ったポケモンが新しく捕まえたポケモンに限定されるというもの。

たとえ昔のポケモンであっても、単に連れ歩いたり、コンテストに出したり、ポケパルレで戯れる分には全く問題ありませんでした。


それが今回は、ガラル図鑑に無いポケモンはそもそも剣盾に持っていくことができないように。

ずっと一緒に旅をしてきた相棒ポケモンとも、一旦お別れということになるかもしれません。

  • 第7世代時点で、全世代が繋がっていた

じつは、第3世代の時にも完全な互換切りは行われました。

そのため、第1世代と第2世代は長い間孤立した存在だったのですが...

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3DSバーチャルコンソールとして「ポケモン赤緑ピカチュウ・金銀クリスタル」が発売して状況は一変。

第1世代、第2世代のポケモンも第7世代に送れるようになったのです。


こうして全世代のポケモンを最新作に送れる状態が出来上がっていただけに、今回の互換切りは大きな転換になるのでした。

最大のポイントです。

ゲームフリークの増田さんのインタビューを振り返ってみましょう。

(ハードがSwitchになってポケモンの表現が豊かになったことと、800以上のポケモンが登場していることに触れて)

その中で、一匹ずつ大切にクオリティを上げて、バトルバランスも取って、限られた開発期間の中で最新作をお届けするにはどうするかっていうのは、長い間議論を重ねてきました。

その結果、今作から対応方針を変えることにしました。

つまりですね、ポケモンホームとソード・シールドの間を行き来できるポケモンを、ガラル図鑑に登場するポケモンに絞ることにしました。

(強調はこちらで加えました。なお、ポケモンホームについては後述。)

ここから考えると、今後ポケモン各作品に出てくるポケモンは選抜されるということになります。

ファミ通のインタビューでも、例えば寒い地方では寒さに弱いポケモンは留守番といったように、地方ごとに行ける/行けないポケモンがあるということが示唆されています。


これからのポケモン新作では、スマブラのように誰が参戦して誰がリストラとなるかも話題となっていくでしょう。



いいこともある!

このように、一見ポケモンの面白さを損なうかに見える「互換切り」。
しかし、こうなったからこそ期待できることもあります。

  • 対戦で活躍するチャンスが拡大

今までは、どうしても活躍が難しかったり、強いのに他のポケモンとの相性の悪さで肩身の狭い思いをしているポケモンがたくさんいました。

その状況が、登場ポケモンを絞ることで変わるかもしれません。


例えば、あるポケモンにとって「天敵」になるポケモンが今回はいないから活躍のチャンスだとか、

このワザとこのワザを両立できるポケモンが今回はこいつしかいないから需要が大きいだとか、


作品によって環境が変わることで、意外なポケモンにスポットが当たることが期待できます。

  • 極端な気候の地方も作れる

これまでのポケモンは、あらゆるポケモンが世界観に溶け込めるようにさまざまなロケーションが用意されているのが普通でした。

ところが、これからはその必要が無いわけです。


例えば温暖なアローラ地方をもっと極端にしたような地方や、砂漠メインの地方、大部分が都市の地方とか。


これからはその地方の風土に合わないポケモンを出さない、ということも可能なので、より気候や環境の特殊な地方が舞台になることもあり得ます。

これはポケモンの新しい魅力発見に繋がるのではないでしょうか。



これからのポケモン派遣社員

これは、先ほど名前が挙がった「ポケモンホーム」の構想図です。
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(ポケモン事業戦略発表会2019より)

これやファミ通インタビューの内容から考えるに、

これからのポケモンは、ポケモンホーム」ポケモンを集め、そこからさまざまなゲームに派遣していくという形になりそうです。


つまりこうなります。

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(図は一例です。各ゲームごとに派遣できるポケモンの条件は、実際はもっと複雑になると思われます。)
ポケモンホームが派遣会社となり、あらゆるポケモンをそこに登録。

そして、ポケモン剣盾やこれからのポケモン関連作品、いわば派遣先の企業ポケモンたちを派遣する。

ただし、派遣先の仕事ごとにその環境や条件は異なるため、適性を満たすポケモンのみ派遣できる。


これが、現在の構想から想像できる未来のひとつです。


ポケモンたちにとって中心となるのは、今までのようなそれぞれの作品ではなく、あくまでポケモンホーム

全ての軸はここあると考えれば、今広く言われている「ポケモン剣盾で多くのポケモンがリストラされる」という見解は正確ではなく、

今までのポケモンの居場所はちゃんと『ポケモンホーム』にあり、今回の派遣先(剣盾)の条件に合わないから休みになった

だけといえます。



まとめ

ポケモンの数を絞って制作にかかるコストや時間を抑えている以上、これからのポケモンも年1発売になる可能性が高いでしょう。

だから、今回職場に恵まれなかったポケモンにも、そう遠くないうちに出番がやってくるはずです。


登場しないポケモンがいることは、私たちにとっても今まで注目していなかったポケモンに目を向けるいい機会にもなります。


互換切りが有るから無いからなんて関係なく、これからのポケモンも楽しんでいきたいところです。












...で、













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私の大好きなカモネギは剣盾に出られるんでしょうね?

※無事参戦し、しかも進化系まで登場しました!